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大人のADHDができないマルチタスクとは?どういったことができないのか?(事務職の場合)

大人のADHD(仕事)
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ADHDが事務職でできないこととは?

ADHDは2つ以上のことを同時に行うマルチタスクができません。

よくありがちなマルチタスクは…

  • 電話しながらメモをとる
  • 説明を受けながらメモをとる

シングルタスクしかできないADHDにとって「聞く」、「書く」、「話す(返事や相槌)」を同時に行うのは至難の業です。

また、2つ以上の業務を同時進行で進めようとすると、優先順位をつけられないADHDは混乱して自分のやりやすいタスクを優先するため、先にやるべきタスクを後回しにしてしまって、締め切りに間に合わなくなり迷惑をかけるケースも少なくないです。

電話応対や来客対応も兼ねた事務職だとADHDにはマルチタスクすぎるかもしれません。特に庶務、一般事務は毎日の雑用も素早くこなす必要があるため、テキパキ動くのが苦手なADHD・ASDにはハードすぎるかもしれません。また、ミスすると多大な迷惑がかかる公的文書の手続きや書類チェックの業務が多い部署(総務・人事)もADHDには息が詰まるでしょう。

【解決策】ADHD・ASDが勤まる事務は何がある?

ADHDにとっては困難な事務の仕事でも、シングルタスク中心の事務であればなんとか勤まります。

◎PC事務(入力業務)

入力メインの事務は入力だけのシングルタスクが多いので、ブラインドタッチができるようにしておけばADHDもできる業務です。ただ、慣れてくると単純作業に感じてきて途中で眠くなるかもしれません。同じことに長時間集中することが苦手なADHDにとってかなり疲弊するでしょう。1日5~7時間の非正規(派遣・パート・バイト)で勤めるか、フルタイムであればこまめに小休憩をとっても許される職場環境であれば理想的です。

◎Web事務(ホームページ制作・更新)

事務作業はできなくてもクリエイティブな作業が好きなADHD/ASDならホームページ更新・Webデザイン等のWeb業務が向いているでしょう。アイコン作成などが得意な人は創作意欲がわいてきて得意・好きを仕事に生かせます。

△営業事務(会社による)

営業事務はたいがい職場の中が常にバタバタしていて慌ただしいので常にテキパキ動く必要があります。急ぎの仕事が多く、臨機応変さを求められます。1つのことにじっくり時間をかけて取り組みたいASDや、2つ以上のタスクを同時進行できないADHDには集中しづらい作業環境です。周囲の速すぎるテンポについていけないことも多く、任されたタスクが期日に間に合わないこともあるでしょう。

会社は効率化を重視するためテキパキ仕事をこなせない人材は不要とみなされます。それでも、まれに家族経営の小さな会社でPC作業ができる人材が重宝される場合もあります。

忙しさは会社によって異なるものの、経験則からADHD/ASDはサラリーマンのような働き方は向いていないかもしれません。その理由は主に下記の通り。

・人混み苦手で通勤でかなり疲弊する(特に公共交通機関での通勤はつらい)
・長時間の拘束時間がきつすぎる(週5フルタイム勤務(8時間/日)は体力的にも精神的にもつらい)
・ムダに空気を読みすぎて人間関係をこじらせやすい(報連相も的確にできない)
・感覚過敏で耳や目から入る情報が多すぎて雑多な作業環境だと集中できない(常に人の行き来する落ち着かない作業環境だとひどく疲弊する)

ADHDは毎日決まった時間(特に朝早く)に出社するのも苦痛です。

身支度で疲弊通勤で疲弊、特性的に時間軸がずれているため(時間にルーズ)毎日始業時間ギリギリの出社(たまに遅刻)になります。

社会に出てADHDと自覚した人はたいてい幼少期から常に時間ギリギリで行動する習慣が染みついており、睡眠障害を併発しやすいADHDだと夜型で朝なかなか起きれません。寝坊して遅刻してしまうこともあるのでだらしないイメージがつきやすいです。

常に忙しい職場だと複数のタスクを同時進行で進める必要に迫られるためマルチタスクできないADHD/ASDは周りの足をひっぱり迷惑をかけてしまうことが多いでしょう。

正社員で入ると仕事内容を選べないため、苦手な業務を任されたり、馬の合わない上司や部下にあたってしまうと精神的に追い詰められます。発達障害の人は根がマジメで頑張りすぎるので、自分に合わない環境でも無理に合わせようと努力します(擬態化・過剰適応)。

けれど、頑張っても適応できずに限界を感じると二次障害(鬱・適応障害)になり休職または退職に追い込まれます。変化に柔軟に適応できないADHD/ASDにはサラリーマン(特に正社員)はかなりハードルが高いです。

経済的な安定が正社員に比べて乏しくはなるものの、派遣社員として働けば限定されたタスクのみを行えば良いので、シングルタスクの業務なら職場環境次第では長く勤まる可能性があります

例えば、ひたすら入力を行うPC入力事務であったり、接客が得意なら受付事務などです。
(「一般事務」は業種によっても忙しさの程度が違うため、自分に合う合わないは会社に入ってみるまで分かりませんが雑用も多くかなりのマルチタスクです)。

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事務の仕事に就くにはパソコン入力(ブラインドタッチ)ができることが必須なので、最低限パソコンの基本操作とブラインドタッチはできるようにしておいた方が良いです。

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こんな感じで結果が分かる♪

事務の仕事に就くにはWord・Excelの基本操作ができることが最低条件の会社が多いので、Officeソフト(Word・Excel)を勉強してMOS(Word・Excel)の資格を取って履歴書に書けば面接時にPC基本操作ができる判断材料になるので受かる可能性がより高まります

スクールで学ぶか、独学でMOS資格取得を目指すならこの本が良いです。Word、Excelの基礎はこの2冊で勉強します。実際の試験に近い問題集で、テキストの問題をスイスイ解けるようになるまで繰り返し学習すれば試験にも高確率で受かります。↓

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ADHDはあいまいな指示が分からない?

ADHDはあいまいな表現がとても苦手です。
仕事でいちばん困る指示が

・だいたいでいいから

適当にやって

・パッパとやって(急いでやって)

普通(定型発達)の人がよく使う曖昧な言い方がADHDは混乱します。
ADHDはかかる時間や内容(詳細)を細かく言われないと理解できません
よくある相違が「適当」の認識の違いで、普通の人の適当とADHDの適当はかなりの差があります

ADHDの適当=いい加減

そのため、指示した人の適当からは程遠く、たいていダメ出しされてやり直しとなります。

【解決策】ADHDが理解できる指示とは?

ADHDに指示するときには下記の伝え方をするとうまく伝わります。

・ここまでを1時間でできると思うからやってみて

・ここまで終わったら声かけて

かかる時間の目安と、具体的に〇〇まで、を伝えてもらえると進めやすいです

ADHD/ASDは会社で大事な「報連相」がうまくできません。そのため、「空気が読めない」と思われることが多くコミュニケーションに支障をきたしやすいです。聞きたい時に相手が忙しそうにしていると相手の作業のジャマをしてしまわないかと声をかけられない、いざ声をかけても「忙しいからちょっと待って」と放置されたりして困惑します。そのため、自分の仕事がなかなか進まず、後で「なんですぐに聞かなったの?」と叱責されてへこむこともよくあります。

仕事に慣れるまで1時間おきに「大丈夫?困ったことない?」と指示した人側から優しく声をかけてもらえるとADHD・ASDも「頑張ろう」と前向きな気持ちになれます

女性のADHD(グレー)は見た目普通、マジメでしっかりしているように見られがちです(実際マジメで一生懸命なのにどこか抜けていてケアレスミスが多い)けれど、計画性がなく(計画しても計画通りに進まない)頑張りが空回りして仕事を円滑に進められず周りと歩調が合わず浮いてしまうことが多いです。ADHD女性は外見からは分からないためにとても苦労します。普通の人のようにテキパキ動かないといけない環境でもよくミスをします。周りからは初めのうちはおっちょこちょい、天然、で済まされたとしても、長くいて改善されないと「仕事が遅い人、できない人」認定されて職場に居づらくなります。

発達障害の自覚なく社会に放り出されたADHD(グレー)当事者は、社会に出ると周りのスピードについていけない無能感に苛まれ、叱責されることが多く自己肯定感が低くなるため、鬱や双極性障害のような二次障害を併発することも多いです。

仕事に集中できなかったりケアレスミスが多いと周りにも迷惑がかかりつらい状況に追い込まれます。ケアレスミスばかりする女性、仕事が遅い女性が職場にいたら高確率でADHD/ASDでしょう。

自分がADHD/ASDかもしれない、あの人はADHD/ASDかもしれない、と思ったらこの本を読まれることをおすすめします。書かれている特性を理解しておくことでADHD女性への指示の仕方、接し方が分かり、ADHD本人も理解してくれる人が職場に一人いるだけで救われます↓