ADHD+ASD併発型で幼少期からずっと生きづらさを背負って生きてきたミドフォーです。
発達障害があると会社勤めが難しい、仕事がうまくいかないのはなぜ?
20才から会社勤めを始め、アラフォーまで転職を繰り返しながら様々な会社で働きましたが、自分だけが浮いている感覚が常にあり、普通の人の感覚に擬態することに必死で常に疲弊していました。
仕事を始めて数年間はなぜこんなにも疲れるのか理由が分からないまま、どの職場でもADHDの特性(ケアレスミス)をいかんなく発揮しながら生活のために必死で働きました。
ADHD女性が会社勤めをすると仕事がうまくいかない理由は主に2つありました。
1、感覚過敏により周囲の声・音・視線に気が散って集中力を削がれ仕事がはかどらない
2、睡眠障害の影響で日中何度も眠ってしまう
どちらも学生時代からの困りごとではあったものの、高校までは授業中の居眠り(毎日)も注意される程度でなんとかなりました。けれど、仕事を始めたとたんに、その困りごとによって周囲に迷惑がかかり仕事に支障を来したのは言うまでもありません。
仕事を始めた頃はやっとガラケーが出始めた時期で、インターネットもアナログ通信、Youtubeはもちろんなく、「発達障害」の概念もないどころかADHDという言葉さえ知りませんでした。
そのため、毎日のように日中ひどい眠気があり、気づけば自分だけが眠っていて周りから苦笑されたり白い目で見られることは日常茶飯事でした。
自分ではどうにもコントロールできない眠気で、理由も分からずただただ眠気がこないことを朝から祈るばかり、日々眠気との戦いでした。そんな自分の意志とは関係なく、気づけば眠っていました。
様々な仕事をしてみて分かったことは、
・人の多くいる空間だと感覚過敏で集中しづらく、必要以上に気を遣いすぎて疲れる
・変化のない単純作業を1時間近く続けると必ず眠ってしまう
・2時間以上休まず作業をすると頭がボーっとしてくる
・マルチタスクだとケアレスミスをする
・スピード重視の作業についていけない
座り仕事でも立ち仕事でも関係なく、ざわざわした環境での作業や、自分にとって興味のないことを一定時間続けると突然睡魔がやってきて気絶するように意識を失って、気づくと数分~数十分眠っていました。また、興味のないこと、スピード重視の作業ほどケアレスミスを頻発していました。
ADHDの診察で睡眠障害の可能性があるとわかった
「夜眠っているのにどうしても仕事中に何度も居眠りしてしまうのはなぜだろう…」
この悩みは中学生の頃から始まり、社会に出てからも変わらず日中何度も居眠りしていました。
自分ではコントロールのできない強烈な眠気に襲われ、ふっと意識が遠のき気づくと寝ていました(睡眠発作)。
深刻な悩みにもかかわらず、周りからは冷ややかな目で見られてこう言われます。
「あの人サボってる」
「やる気がない」
「だらしない」
自分なりにできる眠気対策はいろいろ試したものの強烈な眠気には太刀打ちできませんでした。
数年後に心療内科にかかったときには、「ADDですね」と言われ、当時はADHDの薬がなく、唯一の眠気を抑える薬(リ〇リン)を処方されました。
仕事のある日にだけ薬を飲むと日中意識がクリアで眠気はなくなりました。しかし、ケアレスミスは相変わらずありました。薬がきれた後(夜)や、薬を飲まない日の副作用(倦怠感)がひどく、しばらくして飲むのをやめ、通院もやめることにしました。
それから十数年間は、長時間勤務だと体力がもたないと分かったため、正社員はあきらめ、派遣社員やパートの非正規雇用で極力フルタイム勤務のない働き方にしてから1年以上続けられるようになりました。十数年間で様々な職場を渡り歩きましたが会社勤めの苦しさがなくなることはなく、睡魔も毎日のようにありました。
初診から20年近くたって、ようやくADHDや発達障害の情報が個人で調べられるようになったため、改めて心療内科に行き、ADHDの診断とともに睡眠障害が併発している可能性が高いと精密検査を勧められました。