PR

仕事を始めた20代にADHDがつらかった症状

大人のADHD(仕事)
記事内に広告が含まれています。

ADHD+ASD併発型で幼少期からずっと生きづらさを背負って生きてきたミドフォーです。

セレブワンピース&ドレスの【Pour Vous】

【20代前半】発達障害の概念がない時代に苦しんだこと

20才で就活した頃は就職氷河期の真っ只中で正社員募集がなかったため、派遣社員で週5フルタイム勤務の事務員を始めました。

初めての事務職は営業事務でした。大手企業で、1フロアに60名以上の人数のデスクがあり、常に電話やFAX音、話し声が飛び交う騒がしい作業環境でした。

今なら騒がしい環境や人の多い中で長時間集中力を保つのはADHDやASDには難しいと分かりますが、当時はやっと固定電話からガラケーに移行する時代でインターネットの情報もほとんどなく、発達障害という概念はなく、ADHD・ASDという言葉さえ知りませんでした。

当時、初めての一人暮らしを始めて、まず困ったのが朝起きるのが必死だったことです。
大音量の目覚まし時計を2個使い、更にガラケーのスヌーズ機能を10分おきに60分間セットしてなんとか起きました(それでもたまに寝坊して遅刻)。木造アパートだったのでお隣さんはかなり迷惑だったと思います。

義務教育時代(高校卒業まで)は自力では起きられず、常に親にたたき起こされていたため、1人暮らしで朝起きられるのか毎日が恐怖でした。

通勤はアパートから駅まで徒歩15分、駅から満員電車に揺られ職場の最寄り駅まで20分、最寄り駅から徒歩で5分と通勤に40分はかかり、職場に着くと始業時間に間に合った安堵感と満員電車の疲れがどっと出ました。

午前中は雑用(郵便物の発送、社内便の仕分け等)でバタバタし、営業マンから言われるタスクとメールチェックをするのに精一杯、書類関係のタスクを落ち着いてできるのは午後でした。

四六時中ザワザワと雑音がすごい環境で集中力を欠きやすく、ケアレスミスは日常茶飯事でした。
こういった職場環境だとミスが多くどこの職場でも1か月も続かないことが多いけれど、自分が最年少で、周りが年上の先輩ばかりでかわいがってもらえてケアレスミスもフォローしてもらえたおかげで1か月で辞めずに済みました。

日中の眠気は15歳頃から毎日でした。
夜眠れない、朝起きられないのは「早く寝ないから!」と親から叱咤されて育ち、親身に悩みを聞いてもらえないまま社会に放り出されたため、10代で困りごとを理解してもらえる人が身内や周囲に1人もいなかったのがとてもつらかったのを思い出します。

居眠りしてしまう困りごとを伝えても「怠けてる」「ただの言い訳」「ズルいだけ」と親に叱責されてきたため解決策もないまま成人になりずっと困り続けた症状でした。

ここ数年で発達障害は睡眠障害を併発することが多いと分かってきて、最近になって自分もそれだと気づき20数年ぶりにメンクリに行き治療を再開しました。

【23才】初めてメンタルクリニックに行ったきっかけ

20才で入った営業事務はケアレスミスが多いのに周りのフォローのおかげで続きましたが、これ以上迷惑をかけられないと思い1年足らずで辞めました。その後の職場はミスに厳しい人ばかりで数カ月おきに転職を繰り返しました。

23才で運よく正社員に転職できました。ただ、これは正社員型派遣といって、雇用形態は正社員でも、別の職場に派遣されて働くシステムだったので、働き方は派遣社員と変わらない感じでした。

正社員は責任が重くなるのと、更新がなくすぐには辞められないという認識だったため、ADHDの自分は辞めたくなっても辞められない苦悩と、仕事ができないと分かると周りから避けられるようになり孤立しても無理して通い続けました。

数カ月無理をしすぎた結果、日々メンタルがやられ続けたある日、突然片腕が麻痺して腕が上がらず手が動かなくなりました。

形成外科でも原因不明と言われ、なすすべなくまずはリハビリをすることを提案されました。

この片腕麻痺がきっかけでメンタルクリニックに初めて行くことになりました。