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ADHD(ASD)の高校時代の苦悩と後悔

ADHD(ASD)の子供時代
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大人になってからADHDグレー(ASD)と分かった私は幼少期から小中高まで常に周りとの違和感を抱えながら窮屈な学校生活を送りました。集団生活の過大なストレスを常に抱えながらその時々で気の合う友人を無理してつくりなんとかやり過ごす毎日に疲弊していました。

周りから普通に見られるように一生懸命に擬態化する日々でした。人間関係での悩み事が尽きず、メンタル的に相当疲弊していたものの、中学時代は勉強ができておとなしかったため表面上は大きなトラブルもなく卒業できました。しかし、高校に入ると一変、初月から授業にまったくついていけない過酷な日々が始まりました。

運よく受かった高校は市内で1、2を争う進学校で、卒業後は4年制大学に進むのが当然の高校でした。中学時代の成績が校内トップ10に入っていた生徒達が集結した高校なので、クラス全員頭が良すぎて自分だけ異次元の世界に潜り込んだ気がしました。

入学後間もなくして学校選びを悔やむことになりました。

勉強についていけてないと感じたのは1年生の2か月目の頃。

席が近い子と一時的に仲良くなったときの何気ない会話で、

 私「さっきの授業難しかったよね?」

 同級生「え?そう?わかりやすかったよ。」

この時点で、自分だけ教科書を見ても意味不明、授業の内容が理解できない「アホ頭脳」だと確信しました。

それからも下記の状況が毎日でつらい日々でした。

・座学だと急激に眠くなる

・授業で習ったはずの問題が解けない(解説されても理解できない)

・同級生の会話(授業の復習)に自分だけついていけない

ほぼ全教科が赤点スレスレで次の学年に上がれるかどうかギリギリまで分からない瀬戸際(英語だけがなぜかできた)、テストのたびに進級できるかどうかヒヤヒヤしながら綱渡りの毎日に疲弊しました。(1年の途中ですでに限界がきて「勉強ついていけない、もう辞めたい!」と親に言うと「辞めるならうちから出ていけ!」と脅迫され、授業についていけるように小さな個人経営の塾に通わされて(塾の授業も理解できなかった)学校も休めず地獄だった)

「高校に受かればこれ以上頑張りすぎなくていい」と思っていたのに、入学すると自分だけが落ちこぼれ、テストは常に追試で赤点スレスレ、勉強がつらすぎて大学進学の願望もなく、進路で盛り上がる同級生とは次第に話がかみ合わなくなり浮いてしまうのも時間の問題でした。

放課後になると部活・大学予備校に通う同級生ばかりの中、自分は1日の授業で疲れきっていて放課後に活動する余力もなかったため、文化祭以外はほとんど活動することのないよくわからない部活(帰宅部)に所属するのが精いっぱいでした。

他のクラスにポツンと1人浮いていた、自分に近いのんびりした人種(たぶんADHDかASD)の子と波長が合って、どちらともなく仲良くなりました。学校帰りにカラオケしたのが唯一楽しい思い出でした。(彼女も周りのペースについていけず、勉強ができない共通点で互いに通ずるものがあった)

朝起きるのがつらくて仕方なかった3年間、毎朝親にたたきおこされて学校に無理やり行かされました。
自転車→電車→自転車(雨天はバス)と乗り継ぎ片道1時間半かけて学校に行ったところで、授業についていけずに落ちこぼれ、キラキラした同級生とは波長が合わず、日々苦行を強いられるだけの高校になんのために入ったのか……

「高校選び間違えた」

入学してすぐに後悔しました。

中学時代、テストができる子に教師や塾講師が進学校を勧めてくるために、親も担任、塾講師の言いなりで、他の選択肢はなく従うほかありませんでした。中学までは英語が得意だったので英語に特化した高校に行ってみたいと親に懇願したものの、庶民ながらも見栄をはり世間体を気にする親に自分の想いは届かず一蹴されました。

「そんな学校は絶対ダメ!良い学校に行けるかもしれないんだから上の学校を受けなさい」と。

(良い学校ってなに???行きたい学校じゃないのに……)

受験前に何度も親に抵抗したものの自分の意志は通らず結局は親の言いなりになるしかなかった…

もしもADHDの特性(得意・不得意が両極端)を自覚していて、親も理解してくれていたら進学校(普通科高校)は選ばなかったはず…

「普通科」は否応なしに多数の教科を学ぶため、ADHD・ASD特性のある子には興味のない学科を学ぶのは苦痛になります。数多の教科を学ぶことはマルチタスクと同じで、教科が多くなるほど学習困難が生じるLD特性もあるADHDの子だと全教科理解するのは困難です。

興味のあることには積極的に取り組めるADHD・ASDにとって、専門的分野に特化した高校や、自分のペースで学べる通信制高校で学ぶ方がうまくやっていける可能性は高いと思います。集団生活にとけこめないASDならなおさら毎日学校に通わなくても済む通信制の学校の方が対人ストレスもなく学べると思います。

まだインターネットもなかった30年前は調べる術は新聞・図書館の本のみで得られる情報が僅か、親や教師から言われたことに従うしかない時代でした。

中学では成績の良い子を進学校に進ませようと頑張る塾講師や親のエゴによって、本人の望まない進路に進まされて苦しむ自分のような隠れ発達障害の子は少なくないと思います。

これから未来を選択できる子には親や教師の我欲とプライドで、「進学校に行けば未来は明るい」などと言いくるめられて進みたくない道に行って自分のようにしなくて良い苦労をしないでほしいです。

隠れ発達グレー(ADHD・ASD)の子は小学校か中学校までは勉強ができて優秀と思われる子が一定数いると思います。そういった子も、本当は学校の勉強が苦痛で、ゲームやパソコンが好き、大学進学もできるか分からないのに望まない道に強制されて行かざるを得ない子もいると思います。

レベルの高すぎる学校に運よく入れても落ちこぼれ、3年間も無理やり勉強をさせられてまったく身につかなかった自分のような辛い思いを今のADHD・ASDの特性のある子には味わってほしくないです。

インターネットで自分で調べられる今の時代なら社会で役立つ技術を学べそうな工業高校や商業高校、または自分が興味ある科目だけ選択できる通信制高校のいずれか選べると思います。(昔はまだパソコンもケータイもなく情報処理ソフトはワープロのみ、本かテレビからしか情報取得する方法がなかった時代。情報を取捨選択できる現代の子がうらやましい限り)

今は子供もスマホやパソコンでネット検索して自分で情報を簡単にとりにいけるので昔に比べて選択肢も広がっていると思います。それでも毒親によって情報取得を遮断されて進路を妨害される子もいるかもしれません。

いづれにしても、全教科が必修科目の普通科はADHD(ASD)の子にはきついと思います。興味のあることにしか取り組むことができない偏った特性があるため、専門的分野に特化して学べる学校、好きな科目を多く選べる通信制の学校の方が向いているのではないかと思います。

通信制高校で好きを仕事にする